幽土品

2013年1月21日
 双鳳紋鏡は中国の後漢時代から西晋時代にかけて生産され、日本では弥生時代後期から古墳時代の遺跡を中心として出土しています。向かい合った一対の鳥(鳳)の文様を、頭を中心に向けて4単配位置してあります。
 象鼻山1号墳で出土の鏡は破砕されて36片の破片となっていました。本鏡は、西暦2世紀前後に中国華北で製作され、約100~150年後に本古墳において破砕して副葬したものであると考えられます。
 形態が琴の弦を張る部分に似ていることから、琴柱形石製品と呼ばれています。杖頭の飾りを、象徴化したものである可能性が高く、玉杖と密接な関係をもちます。
 出土品は棺上から1点棺内から2点出土し、丁寧な加工が施されており、古墳出土の石製品としては最古形式のものであると考えられます。
鉄製品  材質は、北陸の碧玉質の石(緑色凝灰岩)鉄は墓坑から計53点が出土しました。大型品、小型品ともに茎部に木質や樹皮が付着するものが多く、矢柄に装着し状態で副葬したと考えられます。
刀剣類は、墓坑中央付近から鉄刀2点、鉄剣5点、鉄槍1点が出土しました。
土器  出土した土器片の総数は328点を数えます。墓坑から出土した朱入り壺は、棺内の遺体の足元に置いたものです。それ以外の土器片のほとんどは、後方部の墳頂部盛土中から破片の状態で出土しました。
 確認できた器種は、二重口緑壺形土器、S字状口緑台付 形土器、高杯形土器、小形器台形土器の4種類です。
 土器の様式から、当会の個性の発揮と、近畿との交流を見ることができます。
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双鳳紋鏡(中国後漢時代の鏡、直径11.7cm)
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象鼻山1号墳双鳳紋鏡・琴柱形石製品の出土状態(南から)
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琴柱形石製品

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